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関東大学フットサルリーグ第11節 VS東京大学フットサル部


 F-net開幕戦前日に意味不明な大怪我をしたのもあって筆をとるのも約1年ぶりとなります。

どうも、はじめまして。3年 #21高津です。

今回は、関東リーグ vs東京大学フットサル部(さんぱち)の試合を振り返ります。

 まず、試合前の準備から振り返りかえります。テックが誇る守護神#16草野が高速道路で3失点。高速道路で時速120kg超えの前プレをかけ、その裏をとられて警察にハットトリックを決められる厳しい展開になりますが、私、#21高津が警察の目を盗んで高速道路の端でアイソレーション(立ちション)をして一点返します。

おふざけはここまでにしてここからは真剣に話そうとおもいます。「草野、いつも運転ありがとう!」

前回の関東リーグは半分近くの人が集合時間に間に合わずバタバタしてしまったので今回は余裕もって集合しようと呼びかけたのもあって集合時間になんとかほぼ全員間に合い、いい準備が出来るとおもいきや、マネミの後にテックが誇るスピードスター#13邑田が白パンツと間違えてトッテナムのユニを持ってきてしまったことが発覚。急遽パンツだけ灰色に変更。ダサいユニフォームが完成した上にバタバタしてアップの時間が減ってしまったので、次回からは気をつけましょう!

 では次に試合内容を振り返ろうと思います。僕個人としてはこの試合に懸ける想いはかなり強かったですし、関東リーグ係として未だ勝利の無い関東リーグで勝ち点をあげたいという気持ちは強かったです。事前にさんぱちの動画を見て分析し、ミーティングでもさんぱちの特徴をたくさん話しました。試合前には相手の方が全てにおいてクオリティが上なので気持ちで負けないこと。どんなに苦しくても相手のシュートを滑ってでもブロックする。ファー詰しっかり詰めることを強く言いましたが結果×0-14で完敗。まず守備から集中して良い流れを作りたかったですが、1stセットの交代直前(開始約4分)に少し遠めのミドルシュートで失点します。さんぱちはシュートが上手いのでいつでも撃たれることを意識してもう少しシュートブロックにしっかりいければ防げたかなーと個人的には思いますが、詰めたところで交わされる可能性もあるので難しい部分もありますね。そしてこの後2ndセットで僕が出ることになりますが、しょうもない受け手の準備不足が原因で相手に高い位置でキックインを与え早いリスタートからミドルシュートを決められ早々に2失点してしまいます。試合を通してパスがずれる、遅い、浮いてるなど精度が悪いことが多かったので、もっと落ち着いてやってほしいと思いました。技術が無いなら練習しましょう!そしてこの後、相手プレーヤーとの接触で私は足首を痛めてしまいます。そして無念の交代を自主的に行い、自分の出来る事、ベンチから声を出すことに徹しました。(後半、人数的に苦しかったのもあり、痛みをこらえて強行出場しました。)この調子で時系列で追っていくと軽く1万字を超えてしまう上にあと12失点分、失点シーンを振り返るのは心苦しいので、ここからは攻撃と守備に分けて書いていこうと思います。

・守備

 今回、はじめは前プレでいきましたが、ワンツーやピヴォ宛で回避されてスペースを有効に使われてしまって苦しい展開だったので途中から守備をハーフに切り替えました。控え選手が少なく怪我明けの選手がいたので体力的な面では良い判断だったとは思いますが、失点頻度はさほど変化なかったので、どちらも動画を見て反省する必要があります。特に逆アラの絞りが足りていないというのと相手にポジションを合わせすぎていた点が良くなかったと思います。

 試合を通して相手との距離の詰め方がボールが相手の足元に入っているのに止まり切れずにワンツーやドリブルで剥がされるシーンが多かった気がします。距離を詰めるのはボールが動いている時で相手の足元に入ったらしっかり止まるのはdfの原則なので再認識しましょう。逆にパスミスやトラップミス、相手がゴールに背を向けたときはしっかり詰めて奪いに行きましょう。

 試合を通してまだまだdfの強度が足りていない気がします。先ほども言いましたが特にさんぱちのようなシュートが上手いチームは最後のところで体を張ってシュートブロックにいかないと簡単に失点を許してしまいます。シュートブロックといえば#64清水がお手本のような素晴らしいdf、スライディング、シュートブロックをやっていますね。dfが苦手な人は見習いましょう。私も絶賛勉強中です。体を張った守備をやる上で大事なのは「気持ち」だと#64清水が言っていますし私もそう思います。「試合に絶対に勝つ!」「俺が全てカバーして、全てシュートブロックする!」そのような強い気持ち、イメージをもって試合に臨めば自然と体は動くはずです。またスライディングが上手く出来ない人は練習しましょう!スライディングは守備だけではなく攻撃面でもファー詰めをする上で大事な技術です。試合に勝ちたいという気持ちをもっと表現できる、そして闘える選手がもっと増えていけば失点は自ずと減っていくと思うので今後に期待しています。

・攻撃

 さんぱちは前プレの距離の詰め方がとても上手いことが分かっていましたので、自陣で失って失点するのだけは避けたいという狙いで簡単にピヴォ当てする。そして自陣キックインはサインプレーで簡単に崩そうということを共有して臨みました。しかし、サインプレーは精度が悪いのと、相手に読まれつつあった関係で全く通用せず、ピヴォに良いボールを供給するのが難しかったためピヴォに中々収まりませんでした。またピヴォに収まったあとピヴォへのフォローが少なかったのは改善しないといけません。ピヴォ当てはパスの出し手と受け手の意思疎通が大事なのでセット内でどこで、どのタイミングで貰いたいのかもっと話し合う必要があると思います。中央で受けれないのであればサイドに意図的に流れて偽ピヴォになりサイを狙うなどの工夫も大事です。他の点ではセットプレーとカウンターの精度ももう少しこだわっていきたいです。セットプレーは特に1人1人の選手の強みを生かすことと、相手との駆け引きをして番号を選択すること、そしてカウンター含めて攻撃全体でもっとファー詰めにこだわる必要があると感じました。ゴレイロの強い相手では直接シュートを狙うよりファー詰めを狙う方が点が生まれやすいですし、セカンドポストで詰めるだけで簡単に点が生まれるので、ゴール前のファー詰め、こぼれ球をいかにこだわれるかは本当に大事です。ファー詰めを怠ってしまった人は無人のゴールにシュートを外してしまったくらいの罪悪感を感じましょう。

 攻撃面で他の強いチームとテックで決定的に違う点はまわりの人がボールホルダーにどれだけ多くの選択肢を与えられているか、サポート出来ているかだと思います。その中でも大きく二つをとりあげて話そうと思います。

・エントラリーニャ(ライン間、中央でサポートする動き)

・駆け引き

 一つ目に関しては、強いチームはエントラで受けるサポートが特に多く、それを上手く利用します。このエントラの人とパス交換して食いついたところで裏を狙ったり、そのままエントラで受けた人がターンしたり、またアラが中ドリを開始したときは後ろからブロックに入るなど、このエントラでサポートする人がいることで攻撃の幅が広がります。昔テックが強かった時の試合動画を拝見するとこのサポートの仕方はたくさんありましたが今ではほとんどありません。あってもあまり有効に使えていないのが現状です。

 二つ目の駆け引きは、ボールを持ってる人のドリブルの駆け引きもそうですが、特に言及したいのはオフザボールの時の駆け引きです。今のテックでは感覚でなんとなくで緩急も無しに抜ける人が多く、相手のプレスがかかった時この抜けた人が消えてしまうのですぐに苦しくなってしまいます。例えばフィクソからアラに出して抜ける際、大きく分けて3つ選択肢があると僕は思います。

パラレラで抜ける

・ジャゴナウ(逆アラ)で抜ける

・エントラもしくはフィクソで受ける

これらの選択肢を常に持ち合わせた上で例えば逆アラで抜けるフェイクをしてエントラまたはフィクソで貰ったり、パラレラで抜けると相手dfは対応しにくくなります。特にパラレラを狙うときはこの駆け引きと緩急さえあれば簡単に二枚の関係で崩せます。試合に出た人は今回さんぱちにパラレラで何回も崩されてよく分かったと思います。またアラからエントラまたはフィクソに出してシンプルなワンツーを狙うプレーも少ないです。ワンツー、パラレラは2枚で崩せてシンプルにゴールに直結できるので常に狙うことは大事ですし、これを狙うことでボールホルダーはそれをキャンセルしてピヴォ当てをして2枚目が3枚目の動きになり攻撃に厚みをだしたり出来るのでよりボールホルダーに選択肢を与えられるのです。

またワンツーなどでシンプルに裏を狙う動きが増えれば相手は裏を警戒しはじめます。その時今度はアラコルタの動きが有効になりますし、次第に足元と裏の駆け引きが生まれます。

 総括すると攻守共に全然足りてないです。それは今回、特に試合に出た人はさんぱちとの差を感じてよく分かったと思います。しかし、この差に絶望するのでは無くひとつひとつ穴を埋めていきクリアにしていけば差を少しずつ縮めていけるはずです。そのためには1人1人がもっとフットサルという競技と向き合い、試合を意識して練習をしていくことがとても大事です。例えば、パラレラからのシュート練を挙げると、緩急の無い抜け方からのシュートでは試合を意識した練習になりません。それはただのシュート練習です。逆にそれはパラレラのパスの出し手にも同じことが言えます。アラコルタのシュート練もよくやりますが、実際テックの試合中にアラコルタの動きはほとんど見たことがありません。何のための練習なのかをもっと考えて練習していく必要があります。

 今のままではテックは練習量も少ないので絶対に強いチームには勝てないです。だからこそ、一回一回の練習の質にこだわることとピッチ外でのフットサルの反省と勉強に時間を割いていくべきです。個の部分で足りないのであれば月木で朝練をすべきです。毎週私が朝練を呼びかけても来てくれるのは1人や2人ですね。授業があるのであれば仕方ないですがこの現状に満足しているのであれば結構やばいです。考え直してください。そして僕との朝練に付き合ってください!(笑)

 今のテックは全員がもっとフットサルという競技と向き合う必要があると思います。サッカーとフットサルは全然違う競技なので、フットサル特有の戦術やボールの扱い方、動き方を学ぶことはとても大事です。だからFリーグを見たり、他の強いチームのプレーを見るアウトプットをすることを強く推奨したいです。去年まで私はダゾーンでアホみたいにサッカーを見ていましたが、今は解約しほとんどフットサルしか見ていません。昔のテックは社会人でプレーする人がテックに還元していくシステムや動画でアウトプットする人が多かったから強かったのだと私は思います。なので指導者を付けない僕たちには自分たちの枠組みだけでフットサルをするのではなくこのようなアウトプットはチームを強くする上で必要不可欠です。そして各々が一つ一つのプレーに狙いや考えを持ち、お互いに考えをぶつけ合いながらプレーしていけば絶対強いチームに成長します。今からでも遅くないと思うので少しずつ1人1人がフットサルという競技で勝っていくためにチームのために行動に移していくことを僕は願います。

 最後に私自身について話したいと思います。私はまだ膝が完治しておらず、リハビリをしながらプレーをしていて、膝が上手く動かなかったり、体力的に苦しいのが原因で思うようなプレーが出来ずとても苦しいです。正直、怪我する前のときみたいにアラでもっと一対一をしたいですが膝のキャパ的に難しいのが現状です。試合に出て活躍するために必要なことは何か尖った武器を持ち合わせて苦手なプレーを出さないようにプレーするか、チームに求められている平均以上のプレーをするの2パターンだと思います。怪我をする前は前者でしたが今は後者で試合に出ようと心掛け、日々努力してます。もちろん試合に出て活躍し勝利に貢献したいという気持ちは強いですが、例え僕が試合に出れなくてもチームが勝利さえすれば僕はそれでいいです。だからピッチ外でもハードワークしてチームの勝利のために貢献していきたいです。誰に馬鹿にされようと僕は残りのシーズンを全力で走り切ります。

 今現状3年生は#51篠田が前十字靭帯を断裂し引退。#4冨川はF-net最終節で引退。#46平野は来たり来なかったりよくわからず、1月から幹部は#36浅井と#64清水と私#21高津の3人でかなり苦しい状況が続きますが残り2か月、頑張っていきましょう!

この記事を書いたプレーヤー
OB nobuhiro takatsu 高津 亘宏

フットサル戦術の研究者。 彼が運営しているフットサル戦術ブログのPV数は最近急上昇していて多くの人に読まれている。 フットサル戦術を学びたい人は必見だ。