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引退ブログ part11(ラスト)


皆さん、お久しぶりです。昨年度キャプテンの#8伊藤です。いよいよ令和を迎えてしまいましたね。引退ブログのラストを務めさせていただきます、が、僕自身は今年度もプレーします。また同期(と六さん)が催促しても全然書いてくれなかったので、引退ブログなのに今週末にはもう新シーズン開幕戦があります(要チェックです!)。引退してまでチームに迷惑をかける本当に困った人たちです。(呆れ顔)

自分の代が終わった直後ならともかく、昨シーズンの最終戦から2ヶ月が経過した今、どんな気持ちで文章を綴っていけばいいのか困惑しています。(やれやれ)

 

という訳でこの投稿に向けて改めて何を書こうかと考えましたが、とりあえず昨シーズンの総括は必要だと思うのでやります。それに付随して自分が考えていたことを少々。(書き始めたら少々では済まない気はしますが。六さんにもそれとなくフリを頂きましたし。)

プレーについては前回のブログで書いたので、読んでいない人は目を通してみてください。(https://tokyotechfutsal.com/blog/2227 )

 

 

さて、では昨シーズンの総括から。↓は開幕前に掲げた目標と結果の比較です。

 

大会名: 目標→ 結果

FFCカレッジフットサルリーグ(F-net): 優勝→ 7位(12チーム中)

関東大学フットサルリーグ: 5位以内→ 8位(11チーム中)

東京都大学リーグ: 未設定→ 5位(8チーム中)

REGLO FUTSAL LEAGUE: 未設定→  2勝7敗(他チームが試合未消化のため順位不確定)

大学カップ: 初戦突破→ 東京都予選準優勝

 

ご覧の通り、目標からは程遠いシーズンになってしまいました。大学カップの準優勝も、2勝しただけなのでそこまで評価できるものか微妙なところです。

 

僕らが入部した年は、TechにとってF-netの1部初挑戦の年でした。にも関わらず、開幕から4連勝、最終結果は準優勝と、大学フットサルの序列なんて全くわからない当時の僕からすれば「Techって強豪じゃん!」と思わせられる戦いぶりでした。さらにはその翌年も準優勝を果たしました。だから先輩方とは違い、僕らの代は2部を経験したことがありませんし、1部で戦うのが当たり前のチームだという認識を持っています(その意味では、F-netの残留という結果は「最低限の責務」を果たせたと言えるでしょう)。

 

ここ数年のTech躍進を支えた先輩の大半が去って迎えた僕らの代(昨シーズン)でしたが、メンバーの質は決して悪いものではなかったと思います。同期や一つ下の代の選手は早いうちから公式戦に出ていましたし、中には先輩よりも目立つくらいの活躍をする人もいました。

 

F-net優勝を掲げて臨んだシーズン、開幕してみたらまさかの2連敗。早くも優勝が大きく遠のきました。過去2年と比べて個々の力は劣っていなくとも、チームとしての若さが出てしまったのでしょう。得点こそ奪えるものの、失点すると歯止めがかからず、打ち負ける試合が数多くありました。大学カップを機に一度は勝ちきれるようになりましたが、夏の終わり頃から再び低調に。11月のF-net2連戦を意地の1勝1分けで乗り切り残留を決めましたが、年が明けてからも公式戦4戦3敗1分けと、なんとも情けない終わり方でした。

 

他のコンペティションにしても、いわゆる格上には一度も勝てず、同格のチームや格下にも勝ったり負けたりと難しいシーズンでした。1・2年生のみで参戦したREGLO FUTSAL LEAGUEでは、わずかに2勝しかあげることができず、次の世代の育成も順調とは言えなそうです。

 

 

 

 

ざっくり振り返ると以上のような感じで、正直ほとんどいいところがありませんでした。昇格からの2年連続準優勝が出来過ぎだったのかもしれませんが、僕としてはもっと勝ちたかったですし、チームとしてももっとやれたと思っています。みんなを巻き込んで盛り上げていけなかったことに、一番上に立っていた者としての責任も感じました。引退していない分、下手に記憶が美化されることもなく、Techを強くしていきたいという想いは今なおあります。

 

 

 

 

Techを強くするということについて少し掘り下げてみましょう。昔の話ばかりして申し訳ないですが、僕が入部した時は翔吾さんや健一さん、米さんといった修士の先輩方が当たり前のようにいらっしゃって、今のTechと比べれば随分年齢層高めでした。次年度も翔吾さんこそ卒業されましたが、住さん・六さんが続けてくださり、これまた年齢層高めの1年間でした。2次会・3次会ではほとんどお金がかからず、大変ありがたかったのを覚えています。笑

 

はっきり言ってTechが強くいられたのは長年積み上げをしてくださった諸先輩方のおかげです。確かに同期の小松(以下:やす)や今年度部長の富川(以下:トミー)は入部当初から際立って上手く、1年のうちから活躍していました。けれど過去のTechにはそうした新入生を受け入れるだけの土壌があったように感じます。先輩がバランスをとって、後輩は難しいことを考えずに自分のプレーに専念できる環境です。しかし今のTechにはそれだけの体制がありません。試合に出る人たちも戦術の基本がわかっていなかったり、1部の上位争いをするには実力が足りていない人ばかりです。

 

僕は今年4年生になりましたが、先輩方の引退により、学部生ながら最年長になってしまいました。(あと2年は後輩でいられると思っていました。)部長という役割を終えてチームへの関わり方は現在模索中ですが、上級生の存在というのはTechにおいてやはり重要だと思います。実際に昨シーズン、(実質、)唯一の4年生以上のメンバーだった六さん(当時:M2)は、本当にありがたい存在でした。

 

3年生にしてみれば、自分の代なのに上がいるのはやりづらい部分もあるでしょう。六さんにしても、「この練習の意味は?狙いは?」としつこく質問してきて、鬱陶しく感じる場面も少なからずありました。それでも練習の1時間前に集まって2人で練習メニューを考えたり、LINEで相談に乗ってもらったりと、チーム作りを経験した先輩として頼れる存在でした。本当に感謝しています。笑

 

六さん以外にも4つ上の代の健一さんは常にフットサルの情報を発信してくださり、森さん(僕が1年の時の部長)はサッカーと似て非なるフットサルの基本を教えてくださいました。米さんは試合前になるといつも「気持ち!」と叫んでいました(学生フットサルでは一番大事なことかも)。そうした先輩方との関わりの上に今の自分がいるということを最近強く認識しているので、自分もそういう存在にならないといけないと思っています。(去年1年間、自分は後輩にどう見られていただろう、そういう先輩でいられたのかな、なんて思ったり。)

 

上級生にそういう役割がある一方で、2年生や入部を決めてくれた1年生に求めることは、フットサルに真摯に取り組むことです。先ほど挙げた健一さんは、自他ともに認めるフットサル馬鹿でした。2年の時、僕は膝を壊して長期離脱したのもあって、チームを強くしようという健一さんの熱意を受け止められない部分がありました。が、部長をやってみて、健一さんのアクションに呼応してあげられなかったことに後悔を覚えました。

チームを牽引する立場の人間は結構孤独なものです。ついてきてくれる人がいないと正直しんどい。どれだけ練習メニューを考えても、そもそも練習に来てくれなければ教えることはできません。チームのことを考えるのは3年やそれ以上の上級生に任せておけばいいけれど、少なくとも自分がうまくなる・活躍するためには何が必要かを考えて、本気で打ち込んでもらいたいです。そういう姿勢はチームをまとめる人達にとっても大きな活力になるはずです。

 

そして3年生。昨シーズン限りで辞めてしまった人もいる中でなかなか難しい状況なのはわかりますが、絶望するほど悪い状況でもありません。一つアドバイスするなら、3年生全員でチームを作っていってください。昨シーズンは僕とやすが大半を担って、あまり意見をくれる人がいませんでした。選択・決定は部長がすればいいけれど、意見は誰が出してもいいと思うので、トミーが孤軍奮闘する状況だけにはしないで欲しいです。こういうフットサルがしたい、誰々とはやりやすい、こんな練習を取り入れたいなどなど、意見・議論は多い方がチームとして強くなるはずです。コミュニケーションのスポーツなので、話せば話すほどお互いのことが分かってきて、一緒にプレーするのが楽しくなります。上級生が僕とやすしかいないので、誰でも気兼ねなく発言できると思いますし(これは上級生があまりいないことの数少ない利点かもしれない)。

 

また今年度の結果を求めることは当然ですが、Techがこの先さらに強くなっていくために、積み上げというのを意識することが重要です。先輩方の引退で失われかけた積み上げをもう一度作り上げていって欲しい。たまたま上手な選手がたくさん集まった代があれば一時的には強くなるでしょうが、チームとしての積み上げがあれば、多少人材に恵まれなくとも戦える集団になるはずです。自分の代だけよければいいと言うのは無責任です(そのためにもF-net残留は、3年生の一つの責任と言えるかもしれない)。僕もできる限り尽力します。

 

 

 

 

さて最後に、お世話になった人たちに感謝を述べて締めくくりたいと思います。

 

まずは先述の通り先輩方(名前をあげることのできなかった方も含めて)には大変お世話になりました。今年度(以降…いつまでやるか未定ですが。)は最上級生(老害)として頑張ります。今年度はOB会の幹事もやらせていただくことになると思うので、そちらの方はご協力をお願いします。

 

引退した同期のみんなもありがとう。(なかなかブログ書いてくれないとか、試合前の練習を休んで旅行行くとか)不満は色々あったけど、それ以上に楽しい時間をたくさん共有できました。練習に行っても同期がほぼいないので、最近はより一層実感しています。後輩たちは今後も付き合いが続くけど、頼りない部長に1年間ついて来てくれたことに感謝ですね。

 

あとはマネージャーの皆さん。なんで他大学からわざわざTechなんかにって思うことが多々あるけれど、昨年度は例年以上に参加率も高く、本当に感謝しかありませんでした。あまり練習に来ないプレーヤーには見習って欲しいくらいです。こうしてサポートしてもらえる環境は当たり前のものではないと思うので、1試合でも多く勝って楽しんでもらえるよう努力します。

 

また他大学の方々、所属リーグやフットサル連盟の関係者の皆様にも様々なご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。

 

東工大フットサル部に関わる全ての方々へ、今後ともTokyoTech.をよろしくお願いします。

 

2018年度代表 伊藤 暁

この記事を書いたプレーヤー
OB Satoru Ito 伊藤 暁

屈強なフィジカルでのドリブルを得意とする頼れる四年生。屈強な肝臓も兼ね備えていて、いつかどっちかは勝てるようになりたいと思っている後輩は多い。