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Tokyo Tech.の定位置


たまには試合ブログ以外の投稿があってもいいのではないかと思いまして筆を取りました、4年の#8伊藤です。

本当は本日から合宿が行われる予定でしたが、先日の台風により使用予定だった体育館のガラスが割れ、コートが水浸し状態のために中止になりました。合宿費は全額返ってくるそうなので、思わぬ臨時収入でお財布が潤った部員も多いのではないでしょうか。笑

 

さて余談はここまでとして…今年度、僕はチーム最年長となりまして、引退された先輩方にチームの状況をお話しする機会がちょくちょくあります。毎回非常に心苦しくも、状態は最悪です、と説明しております。というのも、シーズン開幕前から登録関係の不手際で連盟に怒られてしまい、その後も罪を重ねてF-netに3年以上が出られなくなったり(先日許しを頂き、ZOTT戦以降は出場できるようになりました)、こうしたことに嫌気がさした3年生の一部の選手が辞めて(それも今シーズン、チームの中核を担ってくれると期待してた人ばかり…)部長交代なんてこともありました。F-netで優勝争いをしていたTech.はどこへやら、今は夏休みで、練習の度に今日は10人集まるかな…?って不安を抱える感じです。

 

Tech.の偉大な先人は言いました。

「(選抜して上手い人を集めた方が強くなるという話の流れで、)Tokyotechはそのようなチームにはしたくない。そうではなく、色んな奴がいて盛り上がって、楽しみながら強くなって、フットサル第一じゃない奴とも一緒にやって、強豪を倒しまくるほうが面白くない!?笑」(https://tokyotechfutsal.com/blog/31

 

今のTech.は、本気でやりたい少数の人が、フットサル第一じゃない奴に流されて、強豪にボコボコにされるチームになっています。“昔はよかったおじさん”になりたくはないけれど、おそらくTech.の最盛期に入部した代の生き残りとして、現状はなんとも受け入れがたいです。

 

今年の全日本大学フットサル大会、決勝を戦ったのはいずれも関東のチームで、とりわけEggplantがそこまで辿り着いたことになんとも言えない感情を覚えました。2~3年前は互角だったチームにここまで差をつけられたか、と。SAjugariaだってそうです。今や多摩大やGAZILとも対等に渡り合う彼らにも、去年の大学カップではPK戦の末に打ち勝ちました。けれどそれ以降の対戦は大敗続き。慶應ソッカー部だって昨シーズンまでは「決めるとこ決めれば勝てたのに!」って悔しい思いをしてたけど、今の状況では「そりゃ負けるだろ、この準備にこの試合内容じゃ」としか思えません。

しかしながら、強かった時のTech.にはもう戻れない、とは思いません。確かに上手い人が各代に2~3人はいた上、その人たちが3年で引退することなく修士になっても続けていたので、今よりも個の力は数段上でしたが、今の1,2年生は平均的なレベルが高いですし、なにより出場機会があります。公式戦は練習の何倍も得ることがあります。僕は怪我以外ではほぼ練習を休むことはありませんが、初めて公式戦に出場させてもらえたのは2年生になってからでした。予定さえ空ければ公式戦に出られるという貴重な環境(逆にこれが今のTech.を物語っていますが…。本当は練習に来ない人に出場して欲しくないですし、毎回来るやる気のある選手の出場時間を延ばした方がTech.は強くなると思います。というかそういう人じゃないとベンチ入りできないっていう状況が望ましい)にあるのに、どうしてやる気を出さないのか不思議でなりません。

 

最後になりますが、僕はTech.の定位置は先程あげた強豪校に物怖じすることなく挑んでいけるところだと思っています。F-netの1部で優勝を目指すチームだと思っています。けれど今のチームの状況はとてもそのラインに到達するものではありません。僕はいい加減、「練習に来い」とか「仕事しろ」とかいう次元ではなく、勝つための話し合いがしたいです。指導者をつけたチームが強くなっているのは確かですが、我々は指導者がいないという状況の中で最善を尽くしているでしょうか(反語)。やるだけやってそれでも勝てないなら、その時は指導者にヒントをもらうのもいいと思います。ただ、あの学校には指導者がいるから、推薦で選手を取っているから、と最初から言い訳を並べるのはどうでしょうか。もしみんながTech.はこのままでいい、これ以上努力したくないと言うなら、僕はチームに口出しするのをやめて社会人チームでも探します。けれど本気で勝ちたいと願ってる人がいるなら、全力で協力するつもりです。今年中には結果が出ないかもしれない、来年、再来年になるかもしれないけど、今変わらなければ沈んでいくだけです。昔と違って引っ張ってくれる先輩方はいません。部員全員が今の状況の当事者です。1人でも多くの人がフットサルに真摯に向き合ってくれることを願って。

この記事を書いたプレーヤー
OB Satoru Ito 伊藤 暁

屈強なフィジカルでのドリブルを得意とする頼れる四年生。屈強な肝臓も兼ね備えていて、いつかどっちかは勝てるようになりたいと思っている後輩は多い。